マッチングアプリは、男女の出会いを提供するアプリだとイメージしている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、愛の形が多様になりつつある現在、異性愛者向けだけでなく、同性愛者向けのマッチングアプリも登場してきています。男性を愛する男性、女性を愛する女性も出会いを探せる世の中になってきているのです。
「LGBTでもマッチングアプリで出会いを探せるの?」
「LGBT向けのマッチングアプリの料金やシステムは?」
気になる方も多いかもしれません。そこで当記事では、LGBT向けのマッチングアプリのシステムや料金などについてお話しいたします。
同性愛者の方だけでなく、異性愛者の方にとっても大切な情報ですので、マッチングアプリで出会いを探す予定のある方は、登録の前にぜひ一度目を通してみてください。
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LGBTの方もマッチングアプリを利用している?各アプリの違いや今後の展望
昨今では、LGBTの方でもマッチングアプリを使って出会いを探しています。
インターネットで出会いを探すメリットとしては、自分が同性愛者であることをカミングアウトする必要がないということが挙げられます。
相手が自分と同じタイプの人であり、かつ同性の恋人を求めていることが確定しているため、リアルよりも安心して恋人を探すことができるでしょう。
ここではまず、LGBTの方がどのようなアプリに登録しているのかをお話ししたうえで、異性愛者向け、同性愛者向けアプリのシステムや料金などについてお話しいたします。
LGBTの方はどのようなアプリで出会いを探しているの?
LGBTの方々のうち、レズビアンとゲイ、トランスジェンダーの方は、同性愛者向けのアプリを利用していることがほとんどです。
現在のマッチングアプリは、同性同士で連絡を取り合えるようになっていることもありますが、同性愛者を探すためのシステムはそれほど整っていません。
そのため、レズビアン、ゲイ、トランスジェンダーの方に関しては、同性愛者向けのアプリで出会いを探していることが多いのです。
それに対し、バイセクシャルの方は男性も女性も恋愛対象になりますから、異性愛者向けのアプリで出会いを探していることもあります。
私自身、以前「男性も女性も恋愛対象とする女性」と会ったことがありまして、その方は「男性を探すときには異性愛者向けのアプリを使う」と話していました。
やはり、異性を探す場合には異性愛者向けのアプリのほうが便利であるということでしょう。システム的に異性を非常に探しやすくなっているわけです。
このように、同性を恋愛の対象とする人は同性愛者向けのアプリに登録するのが基本ですが、バイセクシャルに限っては、異性愛者向けのアプリで出会いを探すこともあるというのが現状です。
今ではLGBTの方でもマッチングアプリを使って出会いを探しているわけですね。今ある異性愛者向けのアプリも、今後もしかすると同性愛者向けにも対応できるようバージョンアップされていくかもしれません。
異性愛者向けアプリと同性愛者向けアプリの違い
異性愛者向けのマッチングアプリと、同性愛者向けのマッチングアプリのシステムはほぼ同じです。
プロフィール検索や掲示板などを使って相手を探し、メールのやり取りをして、会う。この部分はどちらのアプリでも変わりません。いずれのアプリも使いやすく、特に不便を感じることはないと思います。
ただ、海外発祥のアプリを使用する場合には、日本の一般的なマッチングアプリとシステムが違い、使用言語も英語その他であることが多いため、やや不便に感じられるかもしれません。
英語などが話せない方は、日本製のマッチングアプリを使用したほうがよいでしょう。これは異性愛者向けのアプリでも、同性愛者向けのアプリでも同じことです。
続いて料金についてですが、平均すればおそらく同性愛者向けのアプリのほうが料金が安いと思われます。何故なら、同性愛者向けのアプリは、結婚相談所的なサービスではないことが多いからです。
結婚相談所的なサービスとは、たとえば利用者1人1人にコンシェルジュがついて、異性との出会いをサポートするというものです。
そういったサービスの料金は、入会金に数万円、利用料に月1万円程度かかることが多いので、これらを含めると異性愛者向けのアプリの平均的な料金は、同性愛者向けアプリのそれよりも高くなります。
では結婚相談所的なサービスを抜いた場合はどうなのかというと、両アプリに料金の違いはほとんどなくなります。どちらも月3,000円~5,000円程度で使用できることがほとんどでしょう。
ポイント制のサイトだと、メールをしたぶんだけ料金が高くなりますので、5,000円内に収まらないこともあり得ますが、それはアプリのシステムの問題であって、異性愛者向けか同性愛者向けかは関係ありません。
つまり、異性愛者向けのアプリと同性愛者向けのアプリは、一部のサービスを覗き、料金・システムともにほぼ同一であるといえるのです。
過去に出会い系を使ったことのある人なら問題なくアプリを使用できるはずですし、初めての方でも簡単に操作ができるようになっていますから、マッチングアプリ初心者でも特に困ることはないでしょう。
冷やかしもいる?同性愛者向けアプリの問題点
同性愛者向けのアプリはとても便利で有益なものであるといえますが、問題点がないわけではありません。
今ある同性愛者向けのアプリは、きわめて簡単に登録できるタイプのものが多く、冷やかしなども紛れ込みやすくなっているのです。
なぜそうなっているのかというと、同性愛者向けのマッチングアプリには「出会い系サイト規制法」が適用されないからです。
出会い系サイト規制法は、出会い系サイト運営者に対し、登録者の年齢確認等を義務付ける法律なのですが、条文の中で出会い系サイトは「異性交際」に関連するサービスを提供するものと定義されています。
つまり、「異性」交際を目的としない同性愛者向けのアプリには、この法律は適用されないということです。
そのため、同性愛者向けのマッチングアプリを提供する事業者は、利用者の年齢を確認したりする義務を負いません。
身分証提出が必要なく、誰でも簡単にノーリスクで登録できてしまうということが、同性愛者向けのアプリに冷やかしが多くなる一因となっています。
もしかすると、自主的に利用者の年齢を確認しているアプリもあるかもしれません。しかし私の知る限りでは、登録しただけですぐに使えてしまうようなアプリがほとんどです。
これは同性愛者向けのマッチングアプリの唯一の問題点であり、今後改善されるべきポイントだといえるでしょう。
もし現状、利用者の年齢確認等を行っているアプリがあるのなら、それを利用したほうが冷やかしが少なくて良いと思います。
マッチングアプリの今後について
異性愛者向けのアプリも、今後は同性愛者にも対応できるよう改善されていくでしょうし、改善されるべきだと私は考えています。
現状、異性愛者向けのアプリでは性別を「男」「女」の2種類からしか選ぶことができません。レズビアンやゲイ、バイセクシャルの方はこれでも困らないかもしれませんが、トランスジェンダーの方は困ってしまいます。
戸籍上の性別を入力すると、自分の恋愛対象でない性別の人としか連絡を取り合えない可能性がありますし、逆に自らの心の性を入力すると、身分証確認の際に「虚偽入力」と判断され、登録を受け付けてもらえない可能性があるのです。
現在異性愛者向けとして配信されているアプリでも、たとえば性別を男女の他LGBTの中からも選べるようにし、LGBTを選択した人のプロフィールページにはレインボーマークを任意表示させるなどすれば、システムをほとんど変えることなく、同性愛者の方にも出会いを提供できるようになります。
レインボーマークが表示されていればLGBTの方だとわかりますから、異性愛者が同性愛者に連絡をしてしまったり、あるいは逆に同性愛者が異性愛者に連絡をしてしまったりすることも防ぐことができますよね。
このようにして同性愛者にも対応すれば、利用者が増えるわけですから、それは事業者にとっても良いことなのではないかと思います。
同性愛者向けのアプリについては、出会い系サイト規制法を改正するなどして、利用者が安全に出会いを探せるようにする必要があるでしょう。
現状では、冷やかしや18歳未満の児童でも簡単に登録ができてしまいますので、その点については何らかの策を講じるべきです。
また、アプリの配信者も、法律ができるまで自主的に、同性愛者が気持ちよく出会いを探せる環境を整えていくべきでしょう。
LGBTも会えるマッチングアプリまとめ
以上、異性愛者向け、同性愛者向けのマッチングアプリについてお話しいたしました。
今ではLGBTの方もマッチングアプリで出会いを探しているんですね。異性愛者向けのマッチングアプリは今のところ、同性同士の出会いに対応していませんので、レズビアンやゲイ、同性の恋人を探すバイセクシャル、トランスジェンダーの方々は、同性愛者向けのアプリで出会いを探しています。
同性愛者向けのアプリは便利ではありますが問題点もありますので、今後改善されることを願うばかりです。